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【移入魚について】

外国起源であろうと、国内に生息していようと、それまでその地域の自然環境中に存在していなかった生物が現れたら、それは移入種になります。国境などは人間が決めたものでしかありません。この移入種の出現で、近い生物なら交雑種が生まれる事もあるし、競合する事もあります。水中なのでみえにくいですが、「放流」という「移植」が普通におこなわれている魚の世界ではそれがはっきりとあらわれています。

例えば、近年研究が進んでいるアユは、その研究によると、琵琶湖産のアユは放流されてもその河川のアユと交わらないといわれています。結局ニジマスと同様に、放流されたアユはその河川のアユと交わる事もなく釣られて終わりのさかなです。しかし、放流アユはその河川では多くの水アカを食べて、在来アユと食物で競合しています。同様に水アカを食べる水生昆虫は在来魚の餌となるため、少なからず、アユ以外の在来魚にも影響を与えている可能性があるかもしれないと言われています。

最近、糞によって雑木林が枯れるなどの被害が各地で報告され話題になっています、かわう(鳥類)の大繁殖もアユの大量放流(湖産アユに限らないが)に原因があるといわれてきています。

ヘラブナであっても、本来は食用としてゲンゴロウブナを改良した飼育種であり、大量の植物プランクトンを食べます。この食物連鎖の基礎である植物プランクトンの消費と、餌として使われるさまざまなデンプン質などが湖沼の生態系にどういう影響を与えているのかは未知数です。

このヘラブナは夏は涼しいところで釣りたいとの思いから標高の高い、水の栄養度の低いところ(本来はコイ・フナの類の生息には適さない)に放流され、さらに大量の餌がまかれているのはどうなのでしょう?「食害」ではなく「生態系」というレベルで考えた場合、これらのことは影響がないとは言いきれません。

また、養殖の確立されたものが放流用としてあちこちで養殖されているため、全国各地のヤマメが奥多摩の本流を中心に生息していたものをルーツとする養殖ヤマメに奥多摩の本流を中心に生息していたものをルーツとする養殖ヤマメになってしまっていたり、イワナもヤマトイワナとニッコウイワナが混在したりという(渓流魚は河川どころか沢により型が違うことを考えれば、学術的分類だけでものを言うことさえも、生物多様性の点で問題だが)、国内に存在する生きものでもこういうことが起こります。

そして、ブラックバスの食害を受けることで最大の被害者といわれるワカサギといえどもい移入漁である場合がほとんどです、もともとワカサギは汽水魚であり完全な淡水域に生息するものはすべて移入種にあたります(川を遡るとは言っても、基本的に汽水域からそう離れるものではありません)。そして彼らも主に動物プランクトンを捕食するが、その影響について調査されたという話は聞くことがありません。

しかし、こういった放流事業は産業であり、昆虫やプランクトン、商業的に影響のない魚などの生物たちが絶滅寸前の被害を受けていても、訴える人がほとんどいない現状では、研究資金が出ないことから研究もされず、研究発表が出ても論議さえされていないのが現実です。これはある意味当然のことなのかもしれません。。

参考文献:21世紀の環境を考える(つり人社)
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